【マグネットコラム⑥】液体用マグフィルター、高磁力、高効率、ポット、P型、ボールマグ、M型の使い分け

本コラムでは14回にわたって、金属異物除去を目的とした「マグネットフィルター」の情報を発信していきます。第6回は「液体用マグフィルター、高磁力、高効率、ポット、P型、ボールマグ、M型の使い分け」です。

エイシン製の液体用マグフィルターには様々なタイプがあります。
簡単にどのような時に何を選定したら良いか、ご紹介します。

高磁力マグフィルター
表面磁束密度1.7Tと永久磁石磁選機では国内最強(弊社調べ)
微細なステンレス粉の除去を目的とするときに使用します。
微細とはどの程度かというご質問もあるかと思いますが、弊社ノウハウになりますので、
詳しくはお問い合わせください。
ご採用箇所としては、二次電池(リチウムイオン電池)の製造プロセス、品質検査部署や、
その二次電池の材料関係、また、ファインセラミックの関係などとなります。

ボールマグフィルター
他社にない構造のマグフィルターです。
特徴は低面間での多数の着磁箇所と、流路に直交するレイアウトです。
リリース時の記事にも記載しています。
リリース後、様々なお客様でテストをしていただきましたが、
二次電池関係のお客様から、弊社の高磁力マグフィルターよりも
除去効率が良かったという結果が得られ、ご採用もいただいています。
ただし全てのお客様では当てはまらず、ある程度粘性の高い場合に有効と考えられます。
現状の除去にご満足いただけていない場合は是非テストをご依頼ください。
特徴をまとめた資料と、テストユニット資料のご用意もありますので、
お問い合わせから、お気軽にご請求ください。

高効率マグフィルター
標準が1.2Tの液体用マグフィルターです。低粘度液に対して有効で、
後述のポット式マグフィルターと比較すると、デットスペースが小さく、
ケーシングとマグネットのクリアランスも狭くでき、除去効率の向上が狙えます。
高磁力との使い分けは、除去したい金属異物のサイズによって決定します。
化学、食品業界など、幅広くご採用いただいています。

ポット式マグフィルター
液体用のマグフィルターでは、他メーカー様を含め、最も広く普及している形です。
エイシンでは、大流量、高粘度の時に選定します。
マグネット同士や、マグネットとケーシングのクリアランスが必要なため、
金属粉の除去効率としては、高効率と比較すると落ちます。
ただ、通過断面積が大きく、流速が落ちるため、
例えば高磁力や高効率の前に設置し、粗取りの使い方をされるお客様もいらっしゃいます。
ジャケット式などの加工も対応可能です。

P型マグフィルター
高粘度液、固形分が入った液体にご採用いただきます。
例えば味噌やチョコレートやバター、果肉の入ったヨーグルトなどが代表的なものです。
高粘度液の場合は、ポット式とどちらを選定すべきか悩むところですが、
材料の物性や流量、粘度によって異なるため、テスト機をいずれも用意していますので、テストを推奨しています。
マグネット通過部にクリアランスがあるため、標準は0.5Tで磁力線の距離が飛んでいるタイプですが、
ご希望にあわせて1.0T仕様も製作可能です。
(ただし、除去効率の観点から言うと、標準の0.5Tの方をお勧めします。
別記事のバーマグネットとプレートマグネットの着磁距離の比較を参照願います※後日記載予定)
高粘度用マグネットフィルター

M型マグフィルター
ストレーナーとマグネットを同じケーシングに入れてしまうマグフィルターとなります。
ストレーナーとマグネットを別々に直列で設置しても同様の効果は得られますが、
省スペースになることと清掃などの管理点数が減ることとなります。
食品業界のお客様からのお引合が多い機種となります。
メッシュ付きマグネットフィルター

 

以上、多くの種類の液体用マグフィルターがあります。
この他にも、液体用の生産ラインはSIP洗浄されることがあり、
高温対応のマグネットもございます。

選定については仕様確認書をいただければ弊社にてさせていただきますので、是非お気軽にご相談ください。
またテスト機もありますので、お気軽にご相談ください。

液体用マグフィルター仕様確認書
添付用、問い合わせフォーム


①マグネット(磁石)で除去できるもの

②ステンレスとより除去するための多段レイアウト

③マグネットを取り付ける目的

④マグネットをどこにつけるべきか?湿式と乾式はどちらが優位か?

⑤液体用マグフィルター⑴選定の基準、流速と粘度

⑥液体用マグフィルター⑵高磁力、高効率、ポッド、P、ボールマグの使い分け ←本ページ

⑦粉体用マグフィルター⑴選定の基準、口径と処理量、ピッチの決定(後日掲載)

⑧粉体用マグフィルター⑵前工程(投入方法)での除去効率の差異(後日掲載)

⑨粉体用マグフィルター⑶付着対策、パージノズル式、ロータリー型、しずく型(後日掲載)

⑩粉体用マグフィルター⑷自動清掃型、スクレーパー式とアウターパイプ式の比較(後日掲載)

⑪粉体用マグフィルター⑸バーマグネットとプレートマグネットの着磁距離と使用用途(後日掲載)

⑫粉体用マグフィルター⑹充満状態での使用(後日掲載)

⑬マグフィルターと金属検出機、X線検出機の使い分け(後日掲載)

⑭磁力の低下要因と磁力計測について(後日掲載)

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