【マグネットコラム⑤】液体用マグフィルター、選定の基準、流速と粘度

本コラムでは14回にわたって、金属異物除去を目的とした「マグネットフィルター」の情報を発信していきます。第5回は「液体用マグフィルター、選定の基準、流速と粘度」です。

液体用のマグフィルターを選ぶとき、何を基準に選定すべきでしょうか?
重要なのは流速粘度です。

なぜ重要か、簡単に解説します。
液体ラインで常に流れの中に、金属異物が存在しますが、
押し流される力と、マグネットに引っ付こうとする力が同時にかかっています。
もちろんマグネットに引っ付こうとする力が、押し流される力より勝れば、マグネットに引っ付いて除去できます。

ここで先ほどの、流速と粘度の要因が重要になります。
流速が早いということは、押し流される力が大きいということになります。
粘度が高いということは、引っ付こうとする力を阻害することとなります。

エイシンでは過去の知見から各機種の適正流量の設計基準を設けています。
粘度が~cpであれば、流速(流量)は~m/sec(L/min)
したがって、液体用マグフィルターのお引き合いの時、流量、粘度は、液名や温度などとあわせて、重要な要素として確認しています。

増設なので、今まで使っていたもので大丈夫と言われる場合もありますが、
実は今まで使っていたものがオーバースペックかもしれません。

例えば、何となく今までポット式マグフィルターを使われていたお客様でも、
流量を確認すると、高効率マグフィルターでも問題ない程度なこともあり、
ポット式から高効率のタイプになれば、下記のようなメリットが得られます。
・ケーシングとマグネットのクリアランスが狭くできるので、除去効率UP。
・マグネット本数が減るのでコストダウン。
・マグネットが1本なので清掃が簡単になる。

逆に今までのマグネットでご不満がある場合は、状況にもよりますが基本的には下記を検討します。
・できる限り流速を落とす(並列設置や機種変更)
・たくさんマグネット付近を通過させる(直列設置)
(マグネットコラム② ステンレスをより除去するための多段レイアウト参照)

お問い合わせの際は下記リンクから仕様確認書をダウンロードいただき、
できる限り埋めていただき、問い合わせフォームから添付いただけると、
最適な選定をさせていただきます。

液体用マグフィルター仕様確認書
添付用、問い合わせフォーム


①マグネット(磁石)で除去できるもの

②ステンレスとより除去するための多段レイアウト

③マグネットを取り付ける目的

④マグネットをどこにつけるべきか?湿式と乾式はどちらが優位か?

⑤液体用マグフィルター⑴選定の基準、流速と粘度 ←本ページ

⑥液体用マグフィルター⑵高磁力、高効率、ポッド、P、ボールマグの使い分け(後日掲載)

⑦粉体用マグフィルター⑴選定の基準、口径と処理量、ピッチの決定(後日掲載)

⑧粉体用マグフィルター⑵前工程(投入方法)での除去効率の差異(後日掲載)

⑨粉体用マグフィルター⑶付着対策、パージノズル式、ロータリー型、しずく型(後日掲載)

⑩粉体用マグフィルター⑷自動清掃型、スクレーパー式とアウターパイプ式の比較(後日掲載)

⑪粉体用マグフィルター⑸バーマグネットとプレートマグネットの着磁距離と使用用途(後日掲載)

⑫粉体用マグフィルター⑹充満状態での使用(後日掲載)

⑬マグフィルターと金属検出機、X線検出機の使い分け(後日掲載)

⑭磁力の低下要因と磁力計測について(後日掲載)

 

タイトルとURLをコピーしました