【マグネットコラム⑨】粉体用マグフィルター⑶ バーマグネットとプレートマグネットの着磁距離と使用用途

本コラムでは12回にわたって、金属異物除去を目的とした「マグネットフィルター」の情報を発信していきます。第9回は「粉体用マグフィルター⑶ バーマグネットとプレートマグネットの着磁距離と使用用途」です。

弊社では大きく分けて2種類のマグネットをご提案してします。
丸い棒状(バーマグネット)と、板状(プレートマグネット)です。
これらは中の構造が異なり、特性も変わってくるため、使用用途が異なります。
使用用途から、どのマグネットを選ぶべきか見ていきましょう。

微細なステンレスを取りたい。できる限り金属異物は除去したい。
バーマグネットを推奨します。
バーマグネットはマグネット表面で磁力が高くなるような設計です。
微細なステンレスを除去したい場合は、磁力が効いてきますので、 バーマグネットを推奨します。
ただし、数ミリ単位で、マグネットから離れると磁力は低下するため、
製品(原料)はマグネットに当てるように、装置設計をする必要があります。

離れた場所の異物を取りたい。
プレートマグネットを推奨します。
プレートマグネットは、バーマグネットと比べ、 遠くまで磁力線が分散するように設計しています。
表面の磁力は0.5Tが標準になりますが、マグネット表面から5㎜離れると
プレートマグネットの方が高い磁力となります。
コンベアの上など、マグネットに直接当てない場所に設置する場合は、 プレートマグネットを選定します。

現場でもったいないマグネットの使い方として、
非常によく見るのが、 コンベアラインの上にバーマグネットを設置しているケースです。
食品工場の装置に組み込まれているものなどが多いです。
これは知らなければ、気付かずそのまま使うことが多いです。
何故なら、例えば、
ユーザー→1Tの磁力のマグネットが欲しい
装置メーカー→1Tの磁力のマグネットを取り付ける
マグネットメーカー→1Tのマグネットの引合に対して1Tのマグネットを販売
という形で、磁力だけで考えると、仕様にマッチしたものになっているためです。

ただそれを取り付ける場所が、コンベア上の場合、 せっかくマグネットを設置していても、
ほぼ意味を成さないものになります。

マグネットに対してどう製品が通過するのかが、重要な情報となります。

バーマグネットとプレートマグネットについて、
どのくらい着磁距離に差があるのか、テストをしました。

1.2Tバーマグネットと0.5Tプレートマグネットを
ハンドリフトに括り付けます。


ボルトナットや、ホチキスの針など机の上に準備します。


上から徐々に降ろして、それぞれどのくらいの高さで
マグネットに引っ付くかをテストしました。

結果は下記リンク先の
もったいない使い方実演動画からご登録いただければ、
動画でご覧いただけます!
https://i-eishin.com/mag-event/

 

 


①マグネット(磁石)で除去できるもの

②ステンレスとより除去するための多段レイアウト

③マグネットを取り付ける目的

④マグネットをどこにつけるべきか?湿式と乾式はどちらが優位か?

⑤液体用マグフィルター⑴ 選定の基準、流速と粘度

⑥液体用マグフィルター⑵ 高磁力、高効率、ポット、P、ボールマグの使い分け

⑦粉体用マグフィルター⑴ 選定の基準、口径と処理量、ピッチの決定

⑧粉体用マグフィルター⑵ 前工程(投入方法)での除去効率の差異

⑨粉体用マグフィルター⑶ バーマグネットとプレートマグネットの着磁距離と使用用途(←本ページ)

⑩粉体用マグフィルター⑷ 充満状態での使用

⑪マグフィルターと金属検出機、X線検出機の使い分け

⑫磁力の低下要因と磁力計測について

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