二次電池業界における金属異物除去の重要性とエイシンのソリューション
二次電池業界では、高品質な製品を製造するために異物混入のリスクを最小限に抑えることが求められます。
特に、金属異物は電池の性能や安全性に大きな影響を与えるため、徹底した管理が必要です。
本記事では、金属異物除去の重要性と、エイシンが提供する磁選機(マグネットフィルター)の活用方法についてご紹介します。
電池業界における金属異物除去の重要性
リチウムイオン電池をはじめとする二次電池の製造工程では、極めて微細な金属異物が混入する可能性があります。
これらの異物がバッテリー内部に入り込むと、以下のような問題が発生する恐れがあります。
- 内部短絡による発火・爆発リスクの増大
- セルの劣化や寿命の短縮
- 製品の品質不良による歩留まりの低下
こうしたリスクを防ぐため、製造工程の各段階で異物除去を徹底することが重要です。
その中でも、磁選機(マグネットフィルター)は高い効果を発揮します。
磁選機(マグネットフィルター)の活用と具体的な工程
エイシンの磁選機は、電池材料の製造プロセスにおいてさまざまな工程で活用されています。
例えば、以下のようなシーンで使用できます。
- 原料投入時の異物除去
原材料を投入する際に、磁選機を設置することで、原料に混入している金属粉や鉄粉を取り除きます。 - スラリー製造工程での除去
電池材料のスラリー工程では、磁選機をポンプや配管ラインに組み込み、必要に応じて循環しながら金属異物を回収することが可能です。 -
最終製品への異物混入防止
スラリーや粉体材料、シート状の材料を、最終的に製品化する際に、再度磁選機を通すことで、最終段階での異物混入を防ぎます。
エイシン製マグネットの優位性
エイシンの磁選機には、以下のような強みがあります。
- 現場や仕様に合わせた設計が可能
エイシンは、各現場の条件や処理量、原料特性に応じて最適な磁選機を設計できます。標準品では対応しにくい特殊なニーズにも柔軟に対応可能です。 - テスト機による検証が可能
導入前にテスト機を使用して、実際の原料や処理環境での異物除去効果を確認できます。これにより、導入後の効果を事前に検証し、最適な設計を提案できます。 - ポンプなどを組み合わせたユニットとしての提案
単体の磁選機だけでなく、ポンプや配管を組み合わせたユニットとして提案することも可能です。これにより、実験室でそのまま使える形で納入したり、既存の設備にスムーズに組み込むことができます。
📌 詳しくはこちら → ポンプユニットの活用
磁選機自体からの異物発生リスクと対策
磁選機を使用することで異物を除去できますが、摺動する箇所があれば装置自体が摩耗し、異物の発生源となる可能性もあります。これを防ぐため、以下の対策が重要です。
- 摺動箇所に対して、メタルタッチの対策
- 定期的な点検・メンテナンスの実施
📌 詳しくはこちら → 磁選機からの異物発生対策
タンブラー式マグフィルターの活用
バッチ処理に適したタンブラー式マグフィルターも、電池業界における異物除去に有効です。
✅ バッチ処理で確実に異物除去
✅ 密閉容器内での処理でコンタミリスクを低減
✅ 評価・分析用の試験機としても活用可能
特に品質評価部署や研究開発部門では、少量のサンプルを安全に処理できる点が強みです。
📌 詳しくはこちら → タンブラー式マグフィルター
磁石にくっつく原料への対応:低磁力マグネットの活用
電池材料の中には、磁性を持つ成分が含まれるものもあり、高磁力のマグネットを使用すると原料そのものが吸着されることがあります。その場合、適切な磁力を持つ磁選機を選定することで、原料ロスを低減しながら異物のみの除去を狙います。検証テストも可能です。
📌 詳しくはこちら → 低磁力マグネットの活用
エイシンはマグネット以外のコンタミ対策製品も提供
エイシンでは、磁選機だけでなく、ミキサーやエアフランジなど、コンタミリスクを抑えた設備も製作しています。
また、商社部門もあるため、多数の粉体、液体の協力メーカーの製品を提案することも可能で、
製造工程全体の異物混入リスクを低減するために、総合的なソリューションを提案できます。
まずはお気軽にご相談ください!
異物混入対策は、製造工程の安全性・品質向上に直結する重要な課題です。
エイシンでは、貴社の現場に最適なソリューションを提案します。ぜひお気軽にお問い合わせください。
📌 エイシンのマグネットフィルターについて詳しくはこちら → https://mag-filter.com/
📌 マグネットフィルター基礎知識はこちら → https://i-eishin.com/magnet_column/