容器回転型混合機が苦手なもの

一つの混合機で、何でも均一に混ざれば良いのですが、
どんなものでも得手、不得手があります。

今回はタンブラーミキサーをはじめとする、
容器回転型混合機全般の苦手なものと、その対策をまとめました。

①凝集性がある粉体
ダマになりやすいものです。
材料にダメージを与えない、ソフト混合がメリットですが、
反対に、崩す力はありません。

対策としては、チョッパー付きを使うことです。
混合機のダマの解砕具合をテスト比較、タンブラーVS羽根付きミキサー


②付着性の高い粉体
こちらも①同様に、かき落とす力がありません。

対策は容器の内面コーティングを一度検討してみてはいかがでしょうか?
【テスト紹介】付着性が高い粉体の対策検討~内面処理編~


③静電気を帯びやすい粉粒体

特に樹脂ペレットの混合時に多く見受けられます。
容器が樹脂のときも、電気を逃がさないので、発生します。

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ペレット混合時の帯電防止袋の効果!
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④粉体に対して液体の滴下
①のように液でダマになってしまったり
②のように液が壁面についてしまったりすると、
崩しにくい、剥がれにくいことがあります。粘度が高い場合に多いです。
 
対策としては、液を入れる場所で解決できることもありますが、
理想は噴霧して、液体の粒子を小さくして分散してあげることです。
噴霧混合機、納入紹介
噴霧転動造粒機の納入紹介
タンブラーの動きでは、難しいのですが、ミキシングシェーカーで対応します。
テストでは霧吹きなどで簡易テストをします。

⑤比重差の大きな粉体同士の混合
写真などは無いのですが、
回っている間に軽い粉は上に、重い粉は下に動くことがあります。
回転数が早いと、比重の重い粉が遠心力の影響を受けやすいので、
外側に留まり続けることもあります。
回転数や混合時間で解消できることもあります。
混ざらないからといって長く回していると、
せっかく混ざったものが再分離することもあります。

以上、代表的な例を紹介しました。

混ざりにくくてお困りの場合は、
お気軽にご相談いただけますと幸いです。
(厳しい場合も多々ありますが、がんばって考えます!)

執筆担当者:尾山

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