容器に対しての充填率の簡単な確認方法

エイシンでは混合機、粉砕機、いずれもバッチ式の装置をご提案していますが、
バッチ式の場合、容器に対しての充填率が重要になります。

推奨の充填率としては
タンブラーミキサーでは容器の60%程度、
ボールミルでは容器の30%程度を原料、30%程度をボールとしています。
原料は少ない(充填率が低い)方が混ざりやすい、粉砕しやすい傾向にあります。

ただ、実際テストをやってみるときに、
透明容器なら何割くらい入っているか分かりやすいのですが、
どこにでも、どのサイズでも、あるものでもありません
(エイシンには20Lが有ります)

ステンレス容器だと、ぱっと見で難しいです。

何となく70~80%くらいかな?入れすぎたかな?
という見た目の感覚になってしまいがちです。

ただせっかくテストをしているので、ある程度、正しい値を記録し、
上手くいかなかったときの条件変更や、更なる効率アップにつなげたいところです。

簡単に充填率の出し方をご紹介します。
非常にシンプルな方法ですが、上から材料までの寸法を測って
計算すれば出せます。(円筒容器など断面積が同一に限ります)

容器の高さから、空間の高さを差し引けば、材料の入っている高さとなります。
断面積が同じなので、そのまま高さのみの計算でOKです。

例題をやってみましょう

容器の上から材料まで測ると、120㎜ありました。
この容器の高さは300㎜です。
原料は300㎜-120㎜=180㎜入っていることとなります。

原料高さ180 ÷ 容器高さ300 = 0.6 =60%
これが充填率になります。

非常に単純な話ですが、
貸し出しで、お客様自身で初めてテストにトライしていただく場合、
こうやって考えたら良いと思いつきにくく、ご質問をいただくこともありましたので
紹介させていただきました。

テストのときは是非、充填率を確認してみてください。

執筆担当:尾山

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