今回はタンブラーミニとV型混合機の混合性能を比較したテスト結果を紹介します。
一般的に容器回転型混合機では、V型が寸胴容器に比べて混ざりやすいといわれております。
弊社ではどちらも取り扱っているため、「混ざりやすいV型混合機で見積もりをしてほしい」ということも多々あります。
しかし、弊社はV型と寸胴型で混合性能は変わらないと考えており、
寸胴型で十分混ざるのであれば、製品コストや導入後の清掃等の手間を考えれば、
寸胴型・タンブラーミキサーのほうがお客様にとってメリットがあると考えております。
そこで、V型混合機と寸胴型のタンブラーミニで混合性能を比較するテストを行いました。
●回転数:TMC-36S/45rpm・VM-30/32rpm※周速を71.4m/minで合わせております。
●試料:強力粉(かさ密度0.54/粒径10~150μ)/食塩(かさ密度1.18/粒径400μ)
●充填量:TMC-36S/14.4L(40%) VM-30/12L(40%)
※TMCは本来60%程度充填できますが、今回はテストのためVMに合わせました。
●評価:①下記図3点から時間ごとに4gサンプリングを行う。
②サンプルを50㏄の水に溶解して、塩分濃度を計測。
★テスト結果※グラフ参照の際はクリック・拡大してご覧ください。
TMCの折れ線グラフが30秒程度でほぼ一定になるのに対し、
VMのグラフが一定になるのは90秒からになっています。
このことから、TMCが30秒で混合が完了したのに対し、VMは90秒かかったことがわかります。
もちろん原料の粉体によって違いはあり一概には言えませんが、
TMC=寸胴型とV型の容器回転型混合機は混合性能に差がない(むしろTMCの方が良く混ざる)という
一つの結果が得られました。
TMCのメリットは
①市販の寸胴容器を使うため、買い足しが簡単。
②間口が広く、清掃が楽にできる。
③(粉によるが)造粒粉の崩れが、V型に比べて寸動型の方が少ない。
滑っている距離が短いのが起因しているように感じる。
(どちらも使っている、製薬原料メーカー様談)
V型に比べて上記のメリットがあります。
現在V型混合機を使っていて、作業性を改善したい方はぜひ一度テストをやりましょう!
新たに容器回転型混合機を検討されていて、V型を検討している方も一度お問い合わせください!
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執筆担当:石本