水を扱う現場でタンブラーミニを使うための防水対策

はじめに

食品工場や食品加工の現場では、原料の混合作業と並行して、床の水洗浄や設備の洗浄・殺菌工程が日常的に行われます。
こうした環境では、機器に水しぶきや飛沫が付着する場面が避けられません。
一方で、よくご採用いただく小型混合機「タンブラーミニ」は防水仕様の機器ではありません。
そのため、周囲で水を使用する現場でそのまま使用すると、水の侵入によって誤作動や故障につながるリスクがあります。

そこで今回は、そうした水を扱う環境でタンブラーミニを使用されている(検討されている)方に向けて、できる限り防水性を高める改造をご提案します。
なお、今回ご紹介する改造はあくまで「できるだけ防水に近づける」ことを目的としたものであり、完全防水を実現するものではない点にご留意ください。

改造の背景

タンブラーミニは操作パネルやボタン、電源部、タイマーなど、いくつかの箇所に電気系統や可動部が集中しており、これらは特に水の影響を受けやすい箇所です。
今回は、以下の5箇所を中心に、できるだけ防水性を高める改造を実施しました。

改造ポイント

1.軸カバー
容器を回転させる軸まわりは、構造上どうしても水が浸入しやすい箇所です。
軸カバーを追加することで、水滴やしぶきが軸受け部分に直接かかるのを防ぎ、内部への水の侵入を抑える対策を行いました。

2.パッキン追加
操作部と本体の接合部分は、隙間から水が伝って内部に入り込みやすい箇所です。この接合部にパッキンを追加することで、隙間からの浸水経路を塞ぎ、各カバーでは防ぎきれない箇所からの水侵入リスクを軽減しました。

3.電源カバー
電源部は機器の中でも特に水に弱く、浸水した場合の影響が大きい箇所です。電源まわりにカバーを追加することで、直接的な水の付着を防ぎ、安全性を高めています。

4.タイマーカバー
タイマー部分も操作パネルと同様に電子部品を含むため、水の侵入による誤作動のリスクがあります。タイマー部にもカバーを設置し、他の操作部と同様に水濡れ対策を施しました。

5.ボタンキャップ
運転操作を行う操作ボタン部分は、日常的に手が触れる箇所であると同時に、水がかかりやすい位置でもあります。ボタン上部にキャップを設けることで、隙間からの浸水を防ぎ、ボタン内部の接点部分を保護する構造としました。

改造による効果と注意点

以上5箇所の改造により、標準仕様と比較して水の侵入経路を減らすことができ、水を扱う現場でも、できるだけ安心して使用しやすい仕様に近づけることができました。
ただし、冒頭でも説明した通り、完全防水を保証するものではないため、水没や高圧洗浄水の直接噴射など、想定を超える水の負荷がかかる環境での使用は避け、あくまで水しぶきや飛沫が飛ぶ程度の環境を前提とした対策である点をあらかじめご了承ください。

まとめ

食品工場をはじめ、周囲で水を使用する作業環境において機器を使用する場合、標準仕様のままでは水の侵入によるトラブルのリスクが残ります。
今回ご紹介した軸カバー・ボタンキャップ・電源カバー・タイマーカバーの改造は、そうした環境でタンブラーミニをより安心して運用いただくための一つの対策事例です。

同様の環境での導入をご検討の際は、設置場所の水の使用状況(洗浄頻度、水しぶきの程度など)を踏まえたうえで、必要な対策レベルをご相談いただければと思います。

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執筆担当:杉原

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