スターラーに使用する容器と言えば、
主にビーカーなど底がフラットなものを
思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
実際弊社のスターラー基礎知識にも
そのようにご紹介しています。
では、本当にフラットでない容器では回らないの?
ということで、今回は鏡板形状の容器を使用し、
スターラーは回るのか実験してみました!
※鏡板形状とは:底が半球形状(R底)のこと。
鏡板形状の容器で回ると、下記メリットが得られます。
・耐圧容器の検討ができるので、加圧状態で回すことが可能
・回転子形状によっては、下抜きで全量排出の検討が可能
加圧環境で回せると、反応を促進できるかもしれませんし、
下抜きで全量排出できれば、蓋を開けずにバッチ連続生産の検討もできるかもしれません。
それでは動画をご覧ください。
実験結果、鏡板形状の容器で回すためには
下記の検討が必要なことが分かりました。
・回転子の形状の選定(テストが必要)
・容器下部は袴(はかま)があるので、離れた距離で回せるかどうか
いずれにしてもテストが必要ですが
新しいプロセスが生まれそうです。
タンクについても下記のようなタンクを使い、あわせて検討可能です。
【PCN-F】ヘルールオープン加圧容器 | 日東金属工業株式会社 (nitto-kinzoku.jp)
ご興味ある方は、是非エイシンへご一報ください!
なお、離れた距離で回るかどうか、という関連記事はこちら
【テスト紹介】撹拌子とスターラーの距離はどれくらいまで離していいのか
攪拌子とスターラーはどの程度まで離すと回らなくなるのでしょうか?テストの様子を動画にしましたのでご覧ください。
執筆担当:尾山