攪拌機・スターラー

エイシンの攪拌機は

攪拌機について

攪拌機とはスターラーとも呼ばれ容器内の液体を(かきま)ぜることで、水溶している化合物の濃度を一定にしたり、複数種類の液体の混合液を作成する機械です。
身近なところでは、コーヒーや紅茶にスプーンを使って砂糖を溶かしたり、ミルクを撹ぜ溶け合わせるのが手動攪拌で、洗濯機で洗剤や柔軟剤を溶かす事が自動攪拌ではないでしょうか。

もう少し詳しく↓
 スターラーの基礎知識 スターラー製品ページ

  1. マグネチックスターラーとは?
  2. マグネチックスターラーの構造
  3. ビーカー内での液の動き
  4. 使用できる容器
  5. 回転子(撹拌子)
  6. 撹拌液の粘度

エイシンの撹拌機の特長

エイシンの撹拌機は、撹ぜ棒に直接動力を伝達しないマグネチックスターラーを採用しています。

マグネチックスターラーとは、マグネットの力で回転子(撹拌子)と呼ばれるテフロンで被覆した磁石の棒を容器(ビーカーやステンレス)内で回転させて、液体を撹拌する装置です。
マグネチックスターラー以外にも、スターラー、マグネットスターラーなどと呼ばれたりもします。

種類、価格帯は様々で、一般的には磁力の強さがグレードに大きな要素となっています。
一般的に安価なタイプは*1フェライト磁石を使用していますが、これは低粘度の溶液を低速で攪拌するものです。
強力なタイプは、*2ネオジウム磁石を使用します。磁力(*3テスラ)によって、グレード分けされます。

*1 フェライト磁石
最も数多く使用されている磁石。磁力はネオジム磁石の1/5~1/10程度です。

*2 ネオジウム磁石
日本で生まれ、現在、世の中にある磁石で最も強力な磁石です。
希土類(レアアース)金属の一種であるネオジウムと鉄、ホウ素(ボロン)が主成分の金属磁石です。

*3 テスラ
磁石の強さの単位。
テスラ(SI単位系)とガウス(CGS単位系)があり1テスラが10000ガウス。
地磁気は、0.00003-0.00005テスラ=0.3-0.5ガウスとなる。

  • (参考値)
  • 磁気ネックレス:0.13テスラ
  • ピップエレキバン:0.18テスラ
  • アルニコ磁石(棒磁石):0.25テスラ程度
  • ネオジウム磁石:0.5テスラ程度
  • 病院の超伝導磁石を用いたMRI:1.0-1.5テスラ
  • (独)物質・材料研究機構:37.9テスラ
  • USAの国立高磁場研究所:45テスラ

一般的にフェライト磁石を使用したスターラーは安価である反面、粘性のない液体にしか使用できません。
これは粘性が高くなると容器内で回転子(撹拌子)が回転しなくなってしまうためです。

強力なスターラーではネオジウム磁石を使用し、磁力(テスラ)によってグレード分けされます。
同時に安定した強磁力回転を得るためには、磁石自体の品質も重要となります。

強磁力スターラーと呼ばれるタイプは価格帯は7~10万円ではありますが、使用方法が限定される安価なスターラーと比べて実践的な性能を有していることがおわかりいただけると思います。
様々な研究用途で攪拌を行われるようでしたら、ぜひ一台は揃えておきたい機種だといえます。

撹拌機の選定

防爆環境での攪拌

動力に電気ではなくエアを使用した完全防爆仕様です。
用途に応じ、低速高トルク型・中速バランス型・高速低トルク型のそれぞれL・M・Hの3タイプのラインナップ。

防爆スターラー ADP-20

防爆スターラー
防爆スターラー ADP-20

大容量と高粘度のどちらも使える撹拌機

最強のネオジウム磁石にて、大容量容器(最高60L)にも対応した強力な撹拌が可能。
低速域では強力なトルクを発生させることで高粘度な液体も攪拌が可能に。

大型スターラー HD-60

大型スターラー
大型スターラー HD-60

販売終了製品

高粘度なスラリーを攪拌

最低5rpm/mの超低速回転により高粘度なスラリーの攪拌も可能に。
フィードバック電子制御により、連続運転時にも粘度変化等を検知し自動で回転を補正。

バイオスターラー BS-25

バイオスターラー
バイオスターラー BS-25

複数の小容器を一度に攪拌

特注スターラー

特注スターラー
特注スターラー

温度制御ができる攪拌機

回転数を検知し補正するフィードバック電子制御により、ほぼ一定の回転を保つ自動調整機能付。

保温・加熱スターラー

保温
保温・加熱スターラー SD-35H

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