【マグネットコラム③】マグネットを取り付ける目的

本コラムでは14回にわたって、金属異物除去を目的とした「マグネットフィルター」の情報を発信していきます。第3回は「マグネットを取り付ける目的」です。

金属異物除去目的で設置するマグネットですが、目的を細分化することにより、取り付ける場所や種類などが変わります。

 

共通目的:金属異物を除去したい。

何のために?

①品質確保

例えば食品工場として、マグネットをつけたからといって美味しくはなりません。よって品質向上ではなく、品質確保としています。目に見える金属が入っていればクレームになる可能性があり、この対策と考えます。(目に見えないものは…。)

リチウムイオン電池だと、金属異物が入っていれば、発熱や発火の原因になりえるため、よりシビアに異物を除去する必要があります。

品質確保目的としては、元々の原料由来や設備的にどうしても混入するものを定常的に除去する目的と、通常は混入しないが万が一のトラブル時のお守りのような目的の2種類に分かれます。

マグネットはフィルターのように100%の除去を保証するものではないため、お守り目的はあくまで「これだけの対策をしていますよ」という対外的なアピールの側面が強くなります。

例えばOEM製品や原材料を作っている工場で、マグネットの選定が不十分だったり、誤っていると、監査でエンドユーザーから指摘を受けることもあります。

②品質向上

リチウムイオン電池で説明すると、上記の発熱発火の原因を防ぐのは最低限として、品質向上という面では、小型化が進む中で、微細な異物まで製品に影響するようになり、逆に異物を減らせば減らすほど、小型化や性能アップが見込めるというものもあります。

③設備保護

飼料(家畜のエサ)の生産を例に説明すると、海外から大量の原料を船で輸入して、工場で細かく粉砕するなどして販売しているのですが、大量輸入のため、ボルトなどが混入していることもあるため、粉砕機などの自社設備を守るために設置します。

以上、①~③のように様々な目的があり、それを解決するために分析(目的、異物の材質、除去したい異物のサイズ)し、適したマグネットを選定する必要があります。

 

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※余談ですが、品質確保で目に見える異物はクレームに、と①品質確保で記載しましたが、これもものによります。

缶詰を製造しているメーカー様にマグネットとは別件で訪問した際に、マグネットを紹介したところ、マグネットは一応設置してはいるが、実際は缶詰を開けるときに金属摩耗粉が発生して混入するよねと話されてて、ハッとしました。

要は本人が気になるかどうかという、一つの例として紹介します。


①マグネット(磁石)で除去できるもの

②ステンレスとより除去するための多段レイアウト

③マグネットを取り付ける目的←本ページ

④マグネットをどこにつけるべきか?湿式と乾式はどちらが優位か?

⑤液体用マグフィルター⑴選定の基準、流速と粘度(後日掲載)

⑥液体用マグフィルター⑵高磁力、高効率、ポッド、P、ボールマグの使い分け(後日掲載)

⑦粉体用マグフィルター⑴選定の基準、口径と処理量、ピッチの決定(後日掲載)

⑧粉体用マグフィルター⑵前工程(投入方法)での除去効率の差異(後日掲載)

⑨粉体用マグフィルター⑶付着対策、パージノズル式、ロータリー型、しずく型(後日掲載)

⑩粉体用マグフィルター⑷自動清掃型、スクレーパー式とアウターパイプ式の比較(後日掲載)

⑪粉体用マグフィルター⑸バーマグネットとプレートマグネットの着磁距離と使用用途(後日掲載)

⑫粉体用マグフィルター⑹充満状態での使用(後日掲載)

⑬マグフィルターと金属検出機、X線検出機の使い分け(後日掲載)

⑭磁力の低下要因と磁力計測について(後日掲載)

 

 

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